大阪府公立高校入試の仕組み

高校選び・高校受験必須項目

大阪府の公立高校入試は、主に「一般選抜」と「特別選抜」の2つに分かれている。最も多くの受験生が受けるのは3月に行われる一般選抜で、学力検査(筆記試験)と中学校の成績(内申点)を合わせて合否を決める方式だ。

◆ 一般選抜の内容


一般選抜では、国語・数学・英語・理科・社会の5教科の学力検査が行われる。問題は「C問題」「B問題」「A問題」の3種類があり、各高校がどの問題を採用するかをあらかじめ公表している。

  • C問題:文理学科など難関校向け。思考力や表現力を問う問題が中心。
  • B問題:標準レベルで、多くの普通科高校が採用。
  • A問題:基礎的な内容中心で、応用よりも理解を重視する。

また、一般選抜では「自己申告書」の提出が求められ、自分の努力や得意分野、将来の目標などをアピールできる。学校によっては面接を行う場合もあり、学力だけでなく人物面も評価対象になる。

◆ 内申点と学力検査の比率


合否は、学力検査の点数と内申点の合計で決まる。内申点は中3の9教科の5段階評価(45点満点)をもとにし、各高校が定めた比率で学力検査点と組み合わせて計算する。例えば「7:3」や「6:4」といった配分で、学力重視か内申重視かは学校ごとに異なる。

◆ 特別選抜と再募集


特別選抜は2月に実施され、一部の専門学科や総合学科、芸能文化科などで行われる。学力検査のほかに、面接・実技・小論文などを通じて受験生の適性を総合的に判断するのが特徴だ。一般選抜で定員に満たない場合には、3教科で行う「二次選抜」や「再募集」も実施されることがある。

◆ 文理学科制度

大阪独自の制度として「文理学科」がある。これは国公立大学や難関私大を目指す生徒を対象とした進学型の学科で、C問題を使用する。高度な授業内容が特徴で、府内トップレベルの高校が多い。

◆ まとめ

大阪府の公立高校入試は、学力だけでなく中学校での努力や個性も評価する仕組みになっている。多様な選抜方式により、進学や専門的な学びを目指す生徒が自分に合った形で挑戦できる制度といえる。

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